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【元公務員厳選】若手公務員が読むべきオススメの本5選!

公務員の日常

・「若手公務員だけど仕事の参考になる本が読みたい」
・「新人の公務員向けにオススメの仕事本ってあるかな?」

この記事は、このような方に向けた記事になります。

若手公務員の頃は右も左も分からず仕事に関する悩みも多いと思います。

特に公務員という職種は特殊で独自のルールや慣習があり、若手公務員の方は難しく感じることも多いと思います。

この記事では、市役所職員として10年間働いていた僕が、若手の公務員にオススメの仕事本を紹介したいと思います。

筆者
筆者

なるべく読みやすい本を5つ紹介したいと思います!

1冊目:「公務員1年目の教科書」


公務員1年目の教科書

1冊目は「公務員1年目の教科書」という本です。

著者は堤直規さんという東京都小金井市役所で課長を務めていた方で、現役公務員が書いた本です。

この本では、「公務員としてどのように仕事を進めていけばいいのか?」、「始業時の準備について」、「先輩から仕事を教わる際のコツ」などなど、新人公務員に向けてかなり具体的な仕事術が書かれています。

また、「メモの重要性」や「先輩・上司への相談の際のコツ」などの内容も書かれており、若手の公務員がスムーズに仕事を進めるための方法が具体的に書かれています。

・「なんか先輩に聞きづらいな・・・」
・「こんなこと聞いたら馬鹿なやつと思われないだろうか」

質問する時にこんなことを考えてしまう方は一読の価値があると思います。

さらにこの本には「議事要旨のスキル」や「役所の資源の使い方」など、公務員特有の仕事内容についても書かれています。

「公務員の仕事は何も分からない」という方にも、役立つ内容になっています。

・公務員の仕事の進め方を具体的に知りたい。
・新人の心構えを勉強したい。

そんな方に向けた内容になっています。

筆者
筆者

入庁して1カ月、3カ月、1年、10年目、10年以降に分けて書かれているので、今後の仕事のイメージも付きやすい内容になっています。

【目次】

STEP1 最初の1か月で身につけたい「7つの習慣」
STEP2 3か月目までに覚えたい「仕事の鉄則10か条」
STEP3 1年目に必ず磨きたい「公務員の必修スキル」
STEP4 10年目までに自分のものとしたい「公務員プロの心得」
STEP5 10年後からが楽しくなる「錆びない自分のつくり方」
おわりに――「信頼される公務員」をめざそう
ブックガイド1 公務員におすすめの書籍
ブックガイド2 公務員におすすめの雑誌

2冊目:「知っていると仕事がはかどる 若手公務員が失敗から学んだ一工夫」


知っていると仕事がはかどる 若手公務員が失敗から学んだ一工夫

2冊目は「知っていると仕事がはかどる 若手公務員が失敗から学んだ一工夫」という本です。

著者は島根県庁職員の芳賀健人さんで、東京大学卒業後、国の官僚として働いていたが平成31年4月から島根県に出向後そのまま島根県職となった方です。

・新人から中堅職員の仕事の進め方
・仕事に対するメンタルの保ち方

主に、この本では上記のような内容が書かれています。

特に、本のタイトルにもあるとおり仕事で失敗したときの考え方、心の持ちようなども書かれていて参考になります。

僕自身、公務員時代は数えきれないほどの失敗をして、失敗に対してただただへこんでいました。

この本では「仕事で失敗したときの処方箋」が書かれていて、失敗は誰でもしてしまうもので、そのあとのリカバリーや考え方こそ重要なんだと学びました。

さらにこの本では、1年目、2部署目、3部署目に移動した際の仕事の進め方について書かれています。

「公務員の異動は転職のようなもの」と言われるくらい、異動のたびに仕事がガラリと変わる仕事のため若手のうちは特に苦労することが多いと思います。

そのような中で「どのように仕事をしていけば上手くやれるのか」というヒントが詰まっています。

仕事に失敗すると凹んでしまう方、部署異動がキツイと思っている方にはぜひ読んでみてほしい本です。

筆者
筆者

発売直後にネット記事で書かれ話題となり、Amazonでもしばらく品薄が続いていたくらい人気の本でした。

【目次】
第1章 社会人1年目の皆さんへ~基礎を大切に積み重ねていこう ~
第2章 2部署目に異動した皆さんへ~仕事に追われないために心がけたいこと~
第3章 3部署目に異動した皆さんへ~自分から仕事を回せるようになろう~

3冊目:「疑問をほどいて失敗をなくす 公務員の仕事の授業」


疑問をほどいて失敗をなくす 公務員の仕事の授業

3冊目は「疑問をほどいて失敗をなくす 公務員の仕事の授業」という本です。

この本では「自治体という組織が具体的にどのような業務をしているか」が書かれた本です。

主な内容として、

・「公務員という仕事について」
・「公務員、自治体という組織について」
・「予算」、「法律」、「議会」という公務員の仕事全体について

上記のような公務員の業務内容の基礎が全般的に書かれています。

例えば新人の職員だと「会計年度とは?」「決裁・専決って何?」「県と市町村の役割の違いは?」などわからないことも多いと思います。

数年働いている若手職員でも「予算の種類、内容」や「契約事務の種類や手順」、「議会のサイクル、委員会とは?」といった内容をしっかり把握している人は少ないでしょう。

そのような公務員の基本的な業務、組織について、若手公務員向けに丁寧に書かれた本になります。

主に市役所、町村役場勤務の地方公務員職員で、公務員の仕事や組織を俯瞰的に学びたい人にオススメできる本となっています。

「公務員、自治体という組織について」、「予算」、「法律」、「議会」と聞くとちょっと難しそうに聞こえてしまうが、内容的には新人の方が読んでも理解できるように書かれています。

筆者
筆者

新人のうちは議会や予算などにガッツリ関わることは少ないですが、「自分の今の仕事がどこにつながっているのか」が理解できるようになると思います。

【目次】
1時間目 公務員になったら
2時間目 公務員の基礎知識 組織編
3時間目 公務員の基礎知識 もしものとき編
4時間目 公務員の基礎知識 お金編
5時間目 公務員の基礎知識 法律編
6時間目 公務員の基礎知識 議会編

4冊目:「どんな部署でも必ず役立つ 公務員の読み書きそろばん」


どんな部署でも必ず役立つ 公務員の読み書きそろばん

4冊目は「どんな部署でも必ず役立つ 公務員の読み書きそろばん」という本です。

この本は「公務員の読み書きそろばん」とあるとおり、

・法令を読み方や文書の書き方
・財政・予算上の数字を読み解くことの重要性やコツ
・「対話力」の重要性と身に着け方

など、公務員の基礎力にフォーカスして書かれています。

公務員になると法令を読む機会がとても多くなりますが、「わざと読みにくい文章にしてるんか・・・」というくらい読みのが億劫になるような書き方になっています。

しかし、法令というのは「読み方のコツ」というものがあります。

僕がこの本を読んで一番いいなと思ったのが「複雑な条文は「カッコ書き」を読み飛ばす」という項目です。

例えば国からの通知とかってやたらカッコ書きがあって「令和◯年◯月◯日の〜〜〜通知でお知らせしていたやつの件ですよ〜」みたいなのが連続して続いてたりします。

これはもちろん正確性を期すために必要なものですが、パッと見た時に全力で投げ捨てたくなる文章になっています。

こんな時はまず「カッコ書きを読み飛ばす」と一気に読みやすくなります。

カッコ内はあくまで補足的な役割であって、それ以外のところが最も重要な部分になっているからです。

このように難しい条文などでもしっかりと読みこなす技術がこの本には書かれています。

その他にもこの本では

第2章で、起案、広報、メールなどの「書く技術」について
第3章で、財政、予算、会計などの「数字を読み解く技術」について
第4章で、対話力、プレゼン力、雑談力などの「話す技術」

などについて書かれていて、その他にもIT、キャリアなど幅広いジャンルにについて書かれています。

どれも重要なスキルですが、個人的に若手職員の方には第1章の「読む――法令・情報を読みこなす」、第4章の「話す――対話の力で成果を上げる」を読んでみてほしいです。

公務員としての基礎スキルの習得に役立つ一冊になっています。

筆者
筆者

本誌内のコラムで「企画・財政部門で身につけたい力」など各部門でのスキルについても書かれていて、とても参考になります。

【目次】
第1章 読む――法令・情報を読みこなす
第2章 書く――わかりやすく伝え、相手に届ける
第3章 そろばん――数字・財政を読み解く
第4章 話す――対話の力で成果を上げる
第5章 IT――現代のそろばんで効率を高める
第6章 キャリア――自分の将来像を主体的に描く

5冊目:「令和時代の公用文 書き方のルール」


令和時代の公用文 書き方のルール

5冊目は「令和時代の公用文 書き方のルール」という本です。

本書では、公務員が作成する文書、すなわち公用文の書き方のルールについて書かれています。

公用文のルールは結構細かいルールになっているのですが、この本では丁寧に解説されていて、例えば、

・「,」(コンマ)を使うのか「、」を使うのか
・「及び」「並びに」の使い分け
・「又は」「若しくは」の使い分け

といった内容が書かれています。

公務員の文書は3年保存や5年保存、場合によっては永年保存となる場合もあります。

そしてただ書庫に保存されるだけでなく、場合によっては会計検査院の監査や情報公開請求があった場合に人目に触れることも考えられます。

そのため、誤りなどがないように作成しないといけないし、そのために国が定める公用文のルールがあるわけです。

特に、令和3年に70年ぶりの抜本的な公用文ルールが変わりました。このルールは公務員の文書作成の基準になります。

公務員はこのルールに沿って文書を作成することになりますので、ルール自体をしっかり把握しておく必要があります。

また、付録として

  • 送り仮名の対照表(公用文と広報文)
  • 経済用語の組み合わせ表
  • 敬語の使い方
  • 本書で引用している文献一覧(QRコード付き)

などといった内容も含まれていて、いろいろな部署で活用できます。

この本は職場のデスクに置いておいて、実際に文書を作成する時に引っ張り出して必要個所を読む、という使い方が良いと思います。

筆者
筆者

実際に文書を作成していると用語の使い方で迷うことがたくさんあります。
すべて暗記することは不可能なので、この本でチェックしていくのがおススメです。

【目次】
第1章 公用文の分類と基本的な考え方
第2章 表記の原則
第3章 漢字の使い方
第4章 用語の使い方
第5章 文の書き方・文体
第6章 情報の示し方(文章の書き方)

まとめ

新人のうちは特に、仕事の内容で迷う場面が多いと思います。

そういう時に本は問題解決してくれるツールになります。

僕自身、仕事の悩んだときはいろいろな本を読むようにしていました。

公務員特有の仕事の難しさはたくさんあります。

一人で悩まず、本などのいろいろなツールを活用して解決していきましょう。

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