・公務員の仕事が辛くて自分には向いていない気がする
・公務員の仕事に興味はあるけど、どんな人は向いてないのかな?
公務員をしていると、仕事が辛くて「自分には向いていないんじゃないか」と悩んでしまうことも時にはあると思います。
公務員になる前のイメージと、実際になった後の実態が大きく違ったなんてこともよく耳にします。
この記事では、僕の元公務員としての経験から、公務員に向いていない人の特徴を書いていこうと思います!
公務員に向いていない人の特徴
細かい作業が苦手
公務員はとにかく細かい作業が多いです。
・大量の文章の誤字・脱字チェック
・予算資料の金額チェック
・業務の執行前に法令に反していないかのチェック
小さなミスも許されないため、あらゆる業務の事前チェックは必須です。
簡単な内容の資料ならまだ良いんですが、専門的な資料の確認もたくさんあります。
特に数字の間違いや法令に反している内容で業務を進めてしまうと、のちの訂正がとても大変です。
細かい作業が苦手な人には、結構苦痛だと思います。
自由に仕事がしたいと思う人
公務員の仕事は非常に自己裁量が少ないです。
何をするにも上の許可が必要です。
そして何をするにも起案文書を作成して、上司にOKのハンコを貰わないと仕事を進めることができません。
そのため何かやってみたいと思うことがあっても、理屈的・法律的に上司を納得させられる必要があります。
基本的には法令に沿って仕事をしないといけないため、自己裁量が非常に限られます。
「決められた仕事をたんたんとこなすのが好き」という人にはあっているかもしれませんが、自己裁量の少なさに窮屈さを覚える人も多いと思います。
コミュニケーションなしで仕事がしたい人
公務員のほとんどの部署ではコミュニケーションなしに仕事をするのは難しいです。
なんとなく公務員と言えばデスクに座ってひたすらパソコンとにらめっこしているイメージがありますがそんなことはありません。
・窓口対応
・電話対応
・関係部署との対応
公務員はさまざまな場面でさまざまな人と対応する必要があります。
「公務員はサービス業」と言われることもあるくらい対人対応が多いのです。
そのため「自分のペースで仕事を進めたい」と思っても思うようにいかず、ストレスフルな部分もあります。
コミュニケーションなしで仕事がしたいという人には正直なかなか難しい仕事だと感じます。
クレーム対応に疲弊する
クレーム対応も公務員の仕事の一つです。
毎日のように窓口や電話で怒鳴ってくる人もいます。
そのような人でもしっかりと対応する必要があります。
行政機関はどうしてもクレームが多くなりがちで、どんなクレーマーでも出禁にするわけにはいきません。(たまに、警察案件になることもありますが)
「クレーム言われてもあまり気にならない」という強めのメンタルの持ち主には向いているかもしれませんが、そうでない人には結構こたえる時があります。
真面目すぎる
公務員には真面目な人が多いですが、「真面目すぎる」という人は要注意です。
超がつく真面目な職員はメンタルを病んでしまうことが多かったです。
・誰にも迷惑かけないように自分だけで仕事をこなそうとする
・完璧に仕事をこなそうとしてたくさん残業する
・どんなに疲れてても休まず出勤する
真面目なことはとても素晴らしいことです。
しかし真面目にやりすぎて体を壊してしまっては意味がありません。
表面は真面目に、内面ではちょい不真面目に考えてやるくらいがちょうど良いと思います。
何事にも効率を重視する
何事にも効率を重視する人は、公務員の仕事の非効率さにイライラするかもしれません。
いまだにファックス使ってたり、紙媒体の資料を使ってたり、ハンコ主義だったり・・・
先進的に効率化を図っている組織もありますが、ほとんどの職場では非効率な業務が大量に残っています。
効率化を図るにしても、組織全体を変えないといけないのでそうそう簡単には効率化できません。
最近は「コスパ」「タイパ」が重視され、効率的・合理的に考える人が増えています。
そんな人にとって非効率な公務員の仕事はかなりフラストレーションがたまってしまうと思います。
たくさん稼ぎたい人
公務員は収入面でいうと、安定性では抜群に良いですがお世辞にも給与が高いとは言えません。
特に若手のうちは、びっくりするくらい給料が低いです。
民間に行った同級生の給料と比べるとかなり低い、なんてこともザラです。
昇給も基本的に年功序列なので、一気に増えるなんてことはありません。
正直「たくさん稼ぎたい」という人には物足りない給料でしょう。
給与面に大きな不満があるのであれば、民間企業や個人事業主で働くという選択肢をいれる必要があるでしょう。
公務員の仕事が合わない時の対処法
あえて今の仕事を猛勉強する
「公務員の仕事が合わない」と思うのであれば、あえて今の業務の勉強をしてみるのも一つです。
業務の専門性を高めることで、仕事を好きになれることがあります。
ホリエモンこと堀江貴文さんが書いた「ゼロ」という本の「仕事を好きになるたったひとつの方法」という章の中で、とても印象的だった言葉があります。
大切なのは順番だ。
人は、「仕事が好きだから営業に没頭する」のではない。
ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく
順番は逆で、「営業に没頭したから、仕事が好きになる」のだ。
目の前の仕事に没頭することで、公務員の仕事が好きになっていく。一理あるかもしれません。
自分に合う仕事を熟考する
どうしても公務員に向いていないと思うなら、自分に合う仕事を熟考してみましょう。
何かをしながらじゃなくて、熟考するためだけの時間を作ってください。
テレビを見ながらとかYouTubeを見ながらとかではダメです。
「自分に合う仕事は何か?」ということだけを感がる時間を作りましょう。
熟考したうえで「やっぱり自分には公務員が向いているな」と思うのであれば、それはそれで大切な結論です。
転職するにしても今の仕事を続けるにしても、真剣に考えないと一生思考のループをしたまま過ごすことになってしまいます。
まとめ:行動あるのみ
100億回くらい使われている言葉で申し訳ないのですが、「悩むんだったら行動あるのみ」だと思います。
上に書いた熟考も、本屋に行って本を読んでみるのも、ネットで求人を見てみるのも行動として大きな一歩です。
不満だけ言っていても自分の悩みは解決しません。
まずは行動してみることで、何か見えてくるものがあるかもしれません。