世間では、
・「公務員の仕事は楽なんでしょ?」
・「公務員はストレスフリーのイメージがある」
なんて言われることもあります。
しかし実際には公務員ならではのストレスも結構あります。
この記事では、地方公務員(市役所職員)として10年働いた経験のある僕が、
・公務員のストレス要因
・ストレスの対処法
を紹介していきたいと思います。
公務員のストレス要因とは?
大量の業務と時間外労働
部署や時期にもよりますが、大量の業務と残業をこなさないといけない時があります。
国家公務員が働く霞が関では夜でも電気が消えないので「不夜城」と呼ばれることがありますが、県庁、市町村でも夜遅くまで残っている部署は結構あります。
毎日夜遅くまで残っても終わらず土日も朝から夜まで出勤することもありました。
新しい事業を始めるなら人員を増やすか、古い事業をなくさないとどんどん仕事が増えていくのですがそれが出来ていない部署も多いです。
慢性的な長時間労働が続き大量の業務をこなすのはとてつもないストレスです。
職場の人間関係
職場の人間関係でストレスを溜めてしまうケースも多くみられます。
・部下に仕事や責任を押し付けてくる上司
・仕事をしない同僚
・パワハラ上司
公務員の仕事は同じ部署だったり他の部署の職員と調整するものも多いです。
そんな中で、人間関係が悪いと仕事を進めるのも一苦労になります。
公務員は3年くらいで自分または嫌な職員が異動になったりするので、割り切って数年我慢できれば仕事上の関りがなくなるのはメリットでもあります。
住民からのクレーム対応
特に自治体職員(市役所、町村役場)は直に住民と関わることが多く、苦情も多く受けます。
長時間、窓口や電話でのクレームを言ってくる住民もいます。
無理難題な要求の長時間クレームはなかなかしんどいものです・・・
住民の納得いかないことへのクレームに説明対応するのも大切な業務です。
しかしやはりクレーム対応というのは精神的にくるものがあります。
ミスできないという仕事へのプレッシャー
公務員の仕事はミスが許されないものが多いです。
例えば税関係の業務だと少しでも誤徴収してしまうと新聞に載ってしまう、なんてこともあります。
たまにネットニュースで「〇〇市が〇人合計〇万円分の税を誤徴収」なんて記事を見かけますね
もちろんあらゆる業務で少しのミスも許されない、というわけではありません。
しかし、行政という重要な業務である分、ミスした場合の影響も大きいので、仕事へのプレッシャーは大きくなってしまいます。
ストレスへの対処法
一人で抱えず同僚や先輩、上司へ相談する
一人で抱えてしまうとストレスは大きくなってしまいます。
そんな時は同僚や先輩、上司に相談してみましょう。
話すだけでも思考の整理につながりスッキリしますし、何より的確なアドバイスを貰えることもあります。
別部署でも目標にできる先輩を持てるといいですね
本を読んでみる
なかなか職場には相談できる人がいないという人もいるでしょう。
そんな場合は本を読んでみるといいと思います。
本には過去に誰かが悩んで解決したことが記されたりしています。
島根県庁職員の芳賀健人さんが書いた「知っていると仕事がはかどる 若手公務員が失敗から学んだ一工夫」という本など、参考になる本がたくさん売られています。
本当にダメになる前に休養を
本当に声を大にして言いたいのが「本当にダメになる前に休養してほしい」ということです。
公務員になる方は真面目で責任感が強く、大きなストレスを持っていても無理して仕事をして、最終的に限界を超えてしまうという方がいます。
何人か限界まで仕事して休職してしまう職員を実際に見て思うことは、「限界を超える前に休養を取ろう」ということです。
周りに迷惑をかけてしまうと思うかもしれませんが、それはみんなお互い様です。
いずれほかの人が困っているときには自分が助けてあげればよいのです。
まとめ
公務員は仕事が楽なんてイメージを持たれたりしますがそんなことはありません。
色んな職員が多かれ少なかれストレスを抱えていると思います。そんな時は
・一人で抱え込まず周りに相談する
・本を読んで問題解決する
・無理せず休養することも大事な仕事
ということをぜひやってみてください。