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【体験談】公務員を辞める時に退職代行を使っていた方が得していたかもしれない話

公務員の日常

公務員を退職する時は、何かと手続きや煩雑なことが多くて大変です。

僕もかつて市役所の職員として10年働いた後に退職しました。

僕は普通の方法で退職しましたが、今考えると退職代行を使った方が得したという部分もありました。

今回の記事では僕の公務員退職の経験談をもとに退職代行を使っていた方が得していたかもしれないという話をしていこうと思います。

【理由①】年次休暇(有給)を消化させてもらえなかった

僕の想定では最後に残った年次休暇を消化して退職というのを考えていました。

しかし、副市長(人事のトップ)にその話をしたところ、「それはできない」と言われてしましました。

これは僕の退職スケジュールがちょっと特殊で3月末まで勤務→4月から年次休暇消化というのを希望していたのもあります。

筆者
筆者

僕の最後の部署は2月~3月が繁忙期のため、その時期に年次休暇を取るというのはさすがにできませんでした。

僕も少し粘って交渉したのですがやはり「それはできない」とのこと。

僕「3月末まで出勤して4月から残った年次休暇を消化したいです」
副市長「それはできないね」
僕「なぜでしょうか」
副市長「4月から退職前提で在籍するというのは普通はないよ」
僕「人事課とかに2カ月くらい在籍するという形もあると思いますが」
副市長「そういう形の人事異動はできないね」

当然、退職させないためにいじわるしてやろうという理由で言ってた訳ではないと思います。

今までに前例がなくてそういう前例を作りたくなかったのかもしれません。

「できないという法的根拠はあるんですか」
「法令として認められている権利なら拒否するのはおかしくないですか」

と反論できればよかったのですが、そんな気力もないし、何よりヘタレの僕にはそんなことは言うことはできませんでした。

退職代行であれば弁護士等が代行してくれます。

そのため、法的根拠のない拒否はできないでしょう。

筆者
筆者

4月から年次休暇を取れれば約2か月分の給与+夏の賞与(5月中在籍で貰える。職場による)で4カ月分の給与が貰えていました。

【理由②】退職面談が多すぎた

退職の申し出をしないといけない上司が多すぎて大変でした。

これはその組織によって違うかもしれません。

・所属課長
・所属部長
・総務部長
・副市長
・市長

時間取ってもらい、退職の話をするというのを繰り返します。

そして毎回必ず引き留めにあい、その度に退職の意志は固いという話をします。

かんたんに退職できるものではないのでしょうが、こんなに段階を踏まないといけないものかとうんざりしました。

筆者
筆者

人によっては回数を重ねるほど慣れてくるかもしれません。笑

個人的には回数が多くてうんざりでした。

退職代行を使えば基本的に面談は不要ですね。

【理由③】周りへの説明が面倒

おおむね3月の内示の際に退職ということがみんなに知れ渡ります。

そうすると多くの職員からこう聞かれます。

「なんで辞めるの?」
「次どうするの?」

もちろんみんな心配して聞いてくれているので、とてもありがたいです。

何より周りのみんなも気になりますよね。

僕も知っている職員が退職するとなったら聞きに行くと思います。

しかし聞かれる側となってみると、やはり毎回説明しないといけないのは面倒でした。

【理由④】退職後の手続きが多い

保険証や年金、退職金などの各種書類を人事課とやりとりしないといけませんでした。

所属組織によっては退職前にある程度済ませてくれるかもしれません。

僕の場合は消防団にも入らされていて、その退職手続きも必要だったりと、意外と辞めた後のやりとりも多かったです。

デメリットも結構ある

退職代行を使うことのデメリットももちろんあります。

今後の関係構築は困難

退職代行を使うということは、退職者として「職場とは直接やりとりしたくない」という意思表示になります。

今後、退職した職場との関係構築は難しいでしょう。

全く別の職種に就くのであれば大丈夫かもしれませんが、今後同じ公務員に転職する可能性があるのであれば、退職代行を使うのは避けた方がいいかもしれません。

引継ぎができない

退職代行を使う場合、突然職場に行かなくなるパターンが多いと思うので、引継ぎをするのが難しくなります。

引継ぎができないと後任がかなり大変な思いをします。

「退職した後のことなんて知ったこっちゃない」と思うかもしれませんが、

自分しか把握していない業務があれば、しっかり引継ぎをしていないと最悪連絡が来てしまうかもしれません。

お金がかかる

退職代行を使うと2~5万円くらいかかるようです。

サービスによってはもっと高くなる場合もあります。

退職によって引っ越しが伴う場合や、退職後一時的に収入がなくなるような場合であれば大きな出費になります。

退職代行はこんな人は使っていいかも

基本的に、可能であれば退職代行を使わずに退職した方がいいのでは、というのが筆者の意見です。

・僕みたいに年次休暇の消化などで交渉がうまくいかなかった人
・どうしても精神的にキツくて自分で連絡取れない人

職場としてもバックレられるくらいなら退職代行使ってくれというのが本音です。

バックレられるとまず安否確認の対応に迫られます。

さらに保険証や年金などの退職にかかる手続きも進みません。

基本的には自分で退職手続きを進めることを推奨しますが、どうしてもできない場合には退職代行という選択肢を考えてみましょう。

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