・市役所職員だけど毎日辞めたくてしょうがない
・辞めても他の仕事に就けるか不安・・・
現在市役所や役場勤務でこのように感じている方も多いのではないでしょうか。
実際に自治体職員として働く上で、
・明らかに業務量が多い
・業務内容が大変でメンタルを壊しそう
・仕事にやりがいを持てない
・職場の人間関係が合わない
などなど、さまざまな不満を持つことも多いと思います。
でも、「辞めても次の仕事のことを考えると不安」と感じ、どうしていいか分からなかったりしますよね。
この記事では、仕事を辞めたくなった時の取るべき行動について解説していきたいと思います。
10年間市役所職員として勤務し退職した経験をもとに、実体験を踏まえて書いていきます!
辞めたいと思ったら取るべき行動
【STEP①】不満の明確化をする
まずは、現在の仕事の何が不満なのかを明確化しましょう。
できれば紙やスマホのメモなどに実際に書いた方が、思考の整理ができて良いです。
内容は出来るだけ具体的に出していきます。
【例】
・窓口対応や電話対応が苦手でストレスが多い。さらにルーティンワークで自己成長が望めないのが不満。
・仕事に柔軟性が持てず、自分の裁量で仕事ができない
・業務量が多すぎて時間内に終わらず、残業代も申請できないので給料も低い。
こんな感じで出来るだけ具体的に洗い出して明確化していきましょう。
【STEP②】今の環境で改善できないか考える
STEP①で自分の不満点を明確化したら、まず「今の仕事の中で改善していくことはできないか?」を考えます。
【例】
・窓口対応や電話対応の少ない部署に異動できないか相談する。
・市役所内でやりがいが持てそうな部署はないか考える
・業務量が減らせないか上司に相談する。
市役所や役場は定期的に異動がありますので、希望する部署への異動で不満点が改善できる場合もあります。
また上司に相談することで、改善できる可能性もあります。
【STEP③】転職を考えてみる
STEP①、②で改善が見込めないという時は、転職を考えてみましょう。
転職と言われてもハードルが高いよ・・・
と思うかもしれません。
しかし、今後数十年間にわたり毎日辞めたいと思って仕事をしていく方が、よっぽどハードルが高いです。
確かに転職活動は少しの期間は頑張らないといけません。
それでも、もし自分に合う仕事が見つかれば今までのように毎日辞めたいなんて思うこともなくなります。
転職活動して「やっぱ今のままの仕事が良いな」と思ったらそのまま働けば良いだけです。
転職活動自体はノーリスクですので、公務員を辞めたいと思っているのであればやってみて損はありません。
公務員を辞めるデメリット
公務員という安定がなくなる
やはり公務員という安定は大きいと思います。
公務員にはリストラもないですし、基本的には年功序列で昇給していきます。
その分、人生プランも立てやすいでしょう。
ただし、中には無理に働いてメンタルを壊してしまう職員もいます。
そうなってしまうと、次の仕事を探そうにも見つからないという状況になります。
公務員の安定は、心身ともに健康な状態で働き続けることができるのか、という前提で考えないといけません。
辞めた後の不安がある
環境の変化には不安が付き物です。
・転職先でうまくやっていけるだろうか
・新しい仕事の方が給料が低くなったらどうしよう
・次の仕事が合わず、結局無職になったら怖い
いろいろな不安が出てくると思います。
不安がある場合は、その不安が起きた時の「最悪の場合の想定と対処法」を考えておきましょう。
・転職先でうまくやっていけるだろうか
⇒転職先も合わない場合はまた転職する。一度転職の経験しているから次はもっと楽に転職できるはず。
・新しい仕事の方が給料が低くなったらどうしよう
⇒転職する時に給料についてよく調べる。転職面接の際に必ず給与についてよく確認しておく。
・次の仕事が合わず、結局無職になったら怖い
⇒無職になったら実家に戻って固定費を最小化する。クラウドワークスやランサーズなどで小さな仕事を試しつつ自分に合う仕事を探す。
などなど、最悪の想定と対象法を考えてみましょう。
自治体で働いている皆さんはよくお分かりかもしれませんが、日本のセーフティーネットがとてつもなく手厚いです。
「仕事がないから飢え死にする」なんてことはないので、あまり過度に心配しすぎる必要はありません。
公務員を辞めるメリット
収入を上げることができる
公務員の給料について不満を持ってる人も多いでしょう。
・仕事が大変なのに給料が低い
・予算の関係で時間外が出ず、サービス残業が多い
・民間企業なら副業解禁してるところもいいが、公務員はいまだに副業できない
正直、公務員の給与はお世辞にも高いとは言えません。
どんなに仕事を頑張っても年功序列に応じた給与が支払われます。
その点、待遇の良い民間企業に転職できれば能力や成果に応じた給与を貰うことができます。
社会経験が身についている分、学生時代よりも企業の待遇や福利厚生について見分ける力が養われているハズです。
仕事への満足度を上げることができる
公務員は自分の裁量で仕事ができる範囲が狭いです。
・法令を基にした仕事
・前例主義の仕事
・毎月同じルーティンワーク
・何をするにも決裁が必要
部署にもよりますが、こういった仕事が非常に多いです。
自己裁量が少ないと、仕事への満足度が下がってしまいます。
こういった不満を持っている方は、他の仕事を見てみることをオススメします。
自己裁量が多く、自分の思ったとおりに仕事を進められる職種はたくさんあります。
もちろんその分、仕事への責任は増しますが、単調な仕事を続けるよりも満足度は格段にアップするでしょう。
高いレベルのスキルを身に着けることができる
公務員で身に着けられるスキルもとても大切です。
しかし、異動が多いゆえに一つのスキルを高いレベルに持っていくことができません。
民間企業などでは、一つのスキルをとことん磨くことが可能です。
自分の興味のある分野の仕事に就くことができれば、成長速度もとても速いでしょう。
さらに民間企業で磨いたスキルは、その後に転職をするとなった場合でも大きな武器になります。
自由な働き方も可能
・仕事内容は法令や前例で決められているものばかり
・出勤は当たり前で在宅ワークはできない
・定時も決められていてフレキシブルな出勤ができない
公務員の仕事は、正直自由度がかなり低いです。
特に市役所などは住民に密接な仕事が多いため、場所や時間に縛られないような勤務体系にするのはなかなか難しいでしょう。
一方で民間では自由な働き方ができる職場はたくさんあります。
・ある程度、自己判断で進めることができる
・出社が不要であれば在宅ワークもOK
・出社時間を変えてフレキシブルな出勤ができる
仕事の自由度が大きければ仕事への満足度も大きくなります。
公務員の不自由さに不満がある方にはとても魅力的な働き方だと思います。
まとめ:辞めたいと思ったら取るべき行動
公務員を辞めたいと思った時の3ステップまとめです。
【STEP①】不満の明確化をする
【STEP②】今の環境で改善できないか考える
【STEP③】転職を考えてみる
不満ばかりの職場で働くのは、自分を消耗させるばかりでとても辛いです。
貴重な人生の時間の大半を消耗に費やすのはもったいないです。
何かを変化させるのは必ず行動が伴います。
仕事を辞めたいと思ったらぜひ行動してみましょう。